七色の川の水
「アジアの安全な食べ物」で紹介されている写真を見ると、中国産の食品を食べたい気持ちが今までよりもさらに減る。
まずはちょっと見てきてください。
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.htmlです。
この色つきの川画像って誰かが加工したものであってほしい。
本物かもしれないし、加工されたものかもしれないし、本当のところ僕にははわからないのだけれど、受けた衝撃は小さくない。
「真実を知るために、中国に行ってその水を持ち帰りました。上の写真がそうです。本当に川は青く、異臭を放っていました。」
と書くと、この写真は本当にそれっぽく見えてくるだろうか?
嘘です。
これは子供が飲んでいたサイダー系の飲み物(乳成分入り)。普段うちではこういう類の飲料を与えないので、とても喜んで飲んでいた。
青なんぼ、黄なんぼという、合成着色料(たぶん)でつくられたこの色に子供達は、キレイ、オイシソウを連想するのだろう。
1ヶ月弱中国国内を陸路で旅した時は、こんな色の川は見なかったのに、この飲料の色は僕の頭には、中国の川の水しか連想させなかった。
七色の川に衝撃を受けるようにこの飲料の毒々しさを感じる感覚を、どうやって子供達に教えてあげようか。
こんなに毒々しい色のジュースをおいしいと飲んで育った子供達はこの色をおいしい色、きれいな色と認識するだろう。
いつか子供達が中国に行って七色の川を見たときに、きれいだなあ、と思わないように育てたい。
「真性引き篭もり」http://sinseihikikomori.bblog.jp/entry/213874/では、別の視点から七色写真を眺めている。
ヤフーニュースではこんな記事があった。
【中国】雲南:ペンキ塗って「山を緑化」に非難・失笑・落胆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000011-scn-cn
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000007-scn-cn
山にペンキって・・・。
なんだか、日本の開発局とそっくり。
一見単純に見えるところ、環境を軽視しているところ、金優先のところ、が似ている。
開発局のやっていることをご存知ない方は ⇒ http://www.ks.hkd.mlit.go.jp/kasen/nframes/15.html
直線の河川に蛇行を戻しましょうって、誰がまっすぐにしてきたんですか?
いったい何年間、何の目的で、いくらいくらの税金浪費して川をダメ(=まっすぐ)にし続けてきたのかを公表して反省してほしい。
彼らはただ金を使って工事したいだけではないのだろうか?
(上の世代の人たちの過ちを、後輩である今の世代の人たちがフォローしようとしている、と考えればまた別。又は、談合金金派を環境重視派が打ち破ったとか・・・)
:追記:
「七色の川」の検索で跳んでくる人が目立つし、上の文では話にまとまりがないので、ちょいとまとめを以下に。
ネットで知っただけで信憑性が高いか低いか解らない中国の公害について、文句を言いたいのではありません。
真偽は置いておいて、その写真に衝撃を受けたのは確かです。
そこで中国を攻撃する前に、我々日本のことも少し考えてみたくなったのです。
・七色の川の水のように気持ちの悪い色の液体を、平気で子供に飲ませること
・せっせとまっすぐにしてきた川を今度は曲げますと恥ずかしげもなく公言する厚顔無恥体質
まずは我々自身の身をもう少しきれいにして、それから中国の心配をしたいものです。