カチャンプル 写真はこちら
下準備
- 豆を一晩水につけておく
- 少量の水で、豆をやわらかくなりすぎないように茹でる
- 茹でた豆を、フードプロセッサで挽く。練餡と粒餡の中間くらいかな。
調理
- 油を引いてみじん切り玉ねぎを炒める
- 挽いた豆をいれて炒める
- クミン、胡椒を少々加えて炒める
- 味をみながら塩をどばっと
- 盛り付けて、玉ねぎの薄切りを添えてできあがり
「カチャン=豆」、「チャンプル=混ぜる」、というマレーシア語。
豆・混ぜるの「カチャン チャンプル」を省略しての「カチャンプル」だと思います。例えば納豆と豆腐の料理を「納豆豆腐」と呼ばずに「なっとうふ」と銘銘したり、中山筋肉君を「キンニクン」と読むようなものではないだろうかと推測。
沖縄や九州のチャンプル・ちゃんぽんの語源とほとんど同じニュアンスで使われるこの言葉、きっと昔々に輸入された言葉なのでしょう。
マレーシア産まれでシンガポール在住のおばあちゃんから習ったという、イギリスに住んでいるけれど日本に滞在中の、母がマレー系父がインド系である友人から習った料理です。つまりマレー料理。
彼はキャロットで買ったキドニービーンズの缶詰を使っていました。本当は○△○×という豆を使うんだがキドニービーンズもまあほとんど同じ、と言っていました。(聞き取れなかった。)
キドニービーンズと金時はたぶん、ほとんど同じものです、たぶん。おいしくつくるなら、缶詰よりも豆、つまり簡単に手に入る金時豆。手軽につくるのなら、もう軟らかい状態で売られている缶詰のキドニービーンズ、でしょうか。
油は少し多いかな、と思うくらいが良いようです。油が少ないとパサパサするから。
本場ではこれに、揚げた卵などを添えて食べるようですが、菜食者は省略。
玉ねぎはあれば、紫玉葱が合うのではないかと思います。玉葱と一緒に口にいれるのがこの料理のポイントかな。料理名に「チャンプル」とついていることから、もしかすると卵や玉葱なんかと混ぜ混ぜして食べるのが本場かもしれません。
写真のいろどりは、コリアンダー、イタリアンパセリ、コモンマロウとナスタチウムの花びらです。
ナスタチウムが食べられるということは、あまり知れ渡っていないようです。僕も今年初めて知りました。葉も食べられる。ピリッと辛味があって、サラダにもよいアクセントです。
単色になりがちなサラダなんかも、マロウやナスタチウムで彩るときれいで楽しい。夏の間は次から次に咲くので、本当にハーブ栽培はやめられません。
カチャンプル(白) ⇒ http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20051122
2005/11/14追記
ぱさぱさ対策には油多目ではなくて、煮汁がポイントかもしれないと思い到った。煮汁の活用法をしらずに捨ててしまったのは、もったいないことだったかもしれない。
2006/01/03追記
炒めると揚げるの違いで、そっくり料理を発見。
「不完全ベジタリアンの料理メモ」 にて 「キドニービーンズとニラのファラフェル」
http://d.hatena.ne.jp/ptth-garden/20060101
2006/01/04追記
ラファエルについてフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB
- ファラフェル(Falafel, Felafel) は、中東の食べ物で、磨り潰したひよこ豆に様々なスパイスを混ぜ、丸めて揚げたコロッケのようなもの。
- イスラエルではピタにトマト・キュウリ・フムスを挟み、タヒーナ・ソース、あるいはマヨネーズをかけてサンドイッチ状にして食べることがある。ユダヤ人もアラブ人(パレスチナ人)も同じようにして食べる。
- アシュケナジム系のスープ料理ファルフェル(farfel)は中高ドイツ語varvelnに起源し、小麦と卵で作った団子を主体とするものであり、別物。
これを読むと、なるほど、中東の食べ物が姿を少し変えてマレイシアに伝わったのかなあとも思える。あ、今思い出したけれど、ケララ出身のインド人二人が来た時にこのカチャンプルを出したら、インドのお母さんの味と似ている、と言ってくれた。日本までは届いていなかったこの調理法が、この時代になって伝わってきた、と考えると面白い。