4日目

つくばの朝


チャトニを作ってくれた。
前回食べたものは黄色くて酸っぱくて辛かった。せっかくさなちんがくれたおいしいパンの味がわからなかったのを思い出す。今回はココナツの味がメインの、前回よりずっと優しい味。これならおいしいパンの味を壊さずに、パンの味と共存共栄できる。
つくりかたも習った


小麦を練ってチャパティを焼いてくれていたので、チャトニをつけて食べた。
食べ方を教えてくれるときに言葉ではなくジェスチャーで教えてくれた。僕が知っている英語の単語数が少なく、彼の使う単語がわからないときに何回も他の言葉に替えて話してもらったりしていたので、動作で見た方が確実に伝わったりする。
手で千切って、チャトニをつけて食べる、と、ただそれだけなんだけれど。

チャトニのレシピ→http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20091203




朝食後に皆で近所を散歩した、つくばの道路は広く、そしてまっすぐだ。そしてうるさくない。
この缶コーヒーは、原材料欄に「コーヒー」、とだけ書いてある。当たり前だと思うかもしれないが、実は当たり前ではなく、普通は「コーヒー、香料」だ。(乳化剤を混ぜる、魂を悪魔に売ったような会社もある)
そしてその香料は由来を公表しない会社もあり、本当にベジタリアンが食べられるのかどうなのかわからなかったりもする。


4日目昼食
ヘルウィンの本に載っていたリッツンへ。

リッツンは飲食スペースの他に、物販もあり、品揃えがとても良い。欲しいものがいろいろと置いてある。




僕が食べたのは、「アマランサスのたらこ風パスタと本日のおかず」(1449円)
英語では「Tofu-mayonaze flavored amaranthus spaghetti set」と書かれていた。おかずとスープは日替わり。
外国人ベジタリアンも多く来るそうで、その中でもインド人が多いとのこと。また、外国人の来客を日本人が連れてくるというケースも多いとのこと。
日本語を読めない話せない友人家族と一緒だったので、英語メニューはありがたかった。
あちこちでレシピとか食べた報告は読んでいたタラコ風味アマランサスパスタ。胸膨らませていた期待ほどにはタラコ風でなかったけれど、これはこれでおいしい塩味。帰宅したらトンブリでつくってみようかなと思った。



「ホリデーメニュー 1260円」英語では「Holiday Special」
「趣向を凝らしたスペシャルメニューにデザートがついた休日だけのお楽しみ!」「Unique and intersting dishes are waiting for you on weekends and holidays! this Holiday Special includes natural desert of speciality. Every week we have new dishes! Don'tmiss it!」
と書いてあった。食べていないので味は不明。おいしかったらしい。特にこれがおいしい、と言っていたがそれが何だったのか思い出せない。




ベジタリアンバーガーツインと本日のおかず」のセットの一部のバーガー。
「ひとつで満足されない方や、お連れの方とシェアする方にお得なツイン。」とあり、ツインの片方をシェアさせてもらった。
焼きダイコンが挟んであり、自然な柔らかい味わいのバーガー。しかし僕は例えばマクロビのような自然な柔らかい味よりもジャンクでガッツリ来る味の方が好きな類のベジタリアンなので、このダイコンだけ先に食べてしまい、それからバーガーを楽しんだ。それだけで味の印象がガラリと変わった。実に好みのバーガー。



4日目夜。
友人と別れつくばを去り、家族とも途中で別れて一人で札幌へ帰る。
自由時間はほとんどなく、会いたい人にあったり行きたいところにいったりの余裕なし。
しかし羽田空港への途中に新橋で下車して松坂屋に寄って、健福の弁当を購入できた。(牛乳が使われているものもあるため、購入時には確認が必須)



帰宅してからすぐに仕事場へ向かい、休んでいる間に来た仕事数件を済ませ、さらに帰ってから夕食を食べたのは22時くらいだったか。腹が減っていたのでとてもおいしく、弁当2つ(おかず6種類)をペロリと食べた。肉と同時に食べ較べればまた違うのだろうけれど、何年も肉を食べていない僕には、全く菜食らしからぬ「普通」の中華料理のような味だと思われた。何も言わずに肉食者に食べさせても、気付かない人がほとんどだろう。
花椒がちょうど良く効いていて好きだ。勉強になるなあ。


残りひとつは次の朝のおかずにした。朝から中華もいい。



これは友人からもらったおみやげ。半乾きのココナツは見たことがなかったので嬉しい。ココナツカレーを家で楽しめる。タッパーに入れてバスマティライスも分けてくれた。インドから送ってもらうのではなく、ネット通販(アンビカ)で買っているとのこと。アンビカは少し値段が高めだけれど、品質が良いのでお勧めとのこと。6千円以上は送料無料らしい。今回の家族総出の東京行きで懐が寂しいので、まあそのうちアンビカで注文してみよう。
札幌では、タージマハル西岡店内の雑貨屋で、アンビカのスパイスのうち数種類を購入可能。


疑問:
僕と子供たちはTシャツで歩いていたのに、東京の人々はコートを着ていた。耐寒能力の違いなのかもしれない。しかし、北海道人はこう考えている。
「東京の人がコートを着るのはその時に暑いか寒いかではなく、季節だったり流行だったりによって着る」と。本当のところはどうなのだろう? 暑くても周囲がみんな着ているし今は晩秋だからTシャツは恥ずかしい、だから上着は脱がない、と考えたりしているのだろうか?



まとめ:
ホテル側の対応ではなくこちらからの説明・質問・交渉の仕方をもっとうまくやれば、もっとスムーズにもっと質の高い対応をしていただけたことだろう。先方には十分な準備と対応力があるように見えた。失敗ではないが今回の躓きも、次回への糧としたい。

時間と場所が縛られて自由ではなかったけれど、毎日三食全てをVegan食で通すことができた。
どこそこで食べたいからわざわざそこに行く、ということを今回はしないで、行く場所の近くか又は通過点で食べ物をみつけられたのは、インターネットとヘルウィン本のおかげ。

ベジタリアンに不便な国日本でも、より厳しいVegan食べ物だけで旅行できるという報告は、ネット上でもあまり見かけない。
僕の書いたものが誰かの何かの参考になればいいな。
札幌に遊びに来るベジタリアンがもしこれを読んでいたら、ぜひご連絡ください。仕事等の都合にもよるけれど、アドバイスだけでなく一緒にベジ食堂に食べに行ったりできるかもしれません。

残念だったのは会いたい人たちに会えなかったこと。





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