病巣部位も消費者に食わしてしまえ!、という悪意がもしあっても

病巣部位も消費者に食わしてしまえ!、という悪意がもしあっても、それは隠されている


ベジタリアンの情報掲示板」内の「食材情報」に、あった書き込み。

51 名前 : 名無しベジタリアン 投稿日 : 2008年08月19日(火)10時23分46秒

「骨」の項目に肉エキスのことが書いてあって驚いた。
ttp://www.naoru.com/usi.htm

頭のhを抜いているのは、リンク元を知られたくないためだろうか。


「ドクトルアウンの気になる健康情報」のURLだった。
掲示板に書き込んだ名無しベジタリアンさんが驚いたのは、肉エキスのことが書かれていたこと、ではなくて、肉エキスについて書かれたその内容だったようだ。

>10数年にわたって屠畜・解体現場で働き、その後加工業界に転職した<方から聞いた話ということで、

・・・
“使っているのが骨だけじゃないから、それを知られたくないんだよ”
・・・
“骨といってもね、アバラと足だけが骨じゃないからね。牛エキスを製造するには、骨なら何でも使う。脊髄・シッポはもちろん、頭は丸ごと使う。ただし、タン(舌)だけは切り取る。これは商品価値があるからね”
“頭なんか、プレス機械を使えば一発でペシャンコになる。機械を使わず、昔ながらに大きなハンマー・斧で叩き割ることもある。ハンマーを使うと、あの大きな目玉が飛び出るんだ。”
“目玉も脳みそもペニスでも、何でもかんでもゴッタ煮にする。これが牛エキスの原料になるが、これは製造工程で言うと第一段階だね。それからこの煮汁は、ほかの加工業者をいくつか回り、いろいろ手を加えられて、最終的に牛エキスになる。ビーフブイヨン・ビーフエキス・肉エキスとか”
“どの業界にも表と裏がある。ついでに言っちゃうけどね、病気の牛だって使うんだよ。どんなに健康そうに見える牛だって、解体すると病巣が見つかる。全国で屠畜される牛のうち、半分以上から何らかの病巣が見つかるのさ。狂牛病は論外だが、それ以外は病巣があっても出荷される。病巣の部分だけ削り取って捨てれば、他は使うんだよ。それが食品衛生法で認められている。日本人は霜降り肉がどうのこうのと贅沢なことを言っているが、実際は病気牛を食べているんだ。なにせ5割〜6割近くが、その手の牛だからね。牛エキスにも当然、そうした牛が使われている。

と書いている。 >(吾妻博勝著「鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ」p126〜)< と最後にあるから、ドクトルアウンが(ドクトルとあるので”さん”はつけない)直接聞いたのではなくて、本から抜粋したのかもしれない。


豚や牛の死体の、病巣部位であってなくても、目玉も脳も尻尾も脊髄もペニスもゴッタ煮して煮込んだ後に加工したものは、[牛エキス][牛脂][ゼラチン][コラーゲン]などとして、[ブイヨン]
[コンソメ][カレールー][レトルトカレー][ハム類][ソーセージ][スナック菓子][焼き肉のタレ][デミグラスソース][シチュールー][ベビーフード][インスタントラーメンのスープ]などに使われるとのこと。



僕は食品を買う前に必ず原材料をチェックしているので、驚くほど多くの「食品として売られている加工品」に「動物の死体の汁」が混ぜられているかを知っている。そして食べない。
しかし、原材料をチェックする習慣のない日本人は多く、こんなものがその中には、こんなものが入っているんだ、という事実を知って驚く人も少なくない。
知っていて食べるのと、知らずに食べていて知って驚くのは違う。
知らずに食べて知って驚くのは、消費者の無関心と無知、そしてそれに乗じて利益の増大を図る無節操な企業体質が大きな原因だろうか。