石鹸

kawauso9992007-07-10

動物の死体や死体液は食べない。そういうと、「変な人」だと思われるのだろう。
多くの日本人達は、動物の死体を清らかなものと思いなそうと、自らの思考を事実から遠ざけようと勤めている。
つまり、「動物の死体」という呼び名を使わずに、よりきれいなイメージの「肉」という単語を好んで使う。
焼肉中に「動物の死体」という言葉を使われると彼らは気分を害する。そこにある物体は「肉」と呼ばれようとも「動物の死体」と呼ばれようとも、それが何であるかという事実は変わらないのに。
「動物の死体」という呼び方に嫌悪を抱く人は、自分の中で何かを誤魔化している人なのではないかと僕は思う。


僕は動物の死体や死体から出る汁を食べないことにはしているけれど、身の回りの道具には動物の死体が使われているものがいくつもある。
財布と仕事靴はたぶん牛の皮。山スキーの底はアザラシの皮。数珠はヤクの骨。シルクの服もある。


これまであまり気にしていなかった石鹸にも動物の死体や動物から強引に絞った汁が使われているのだろう。



ネットでみつけた「手づくり工房kaz」で手造り石鹸を買った次の日に、妻が知人から、趣味で作っているという手造り石鹸をもらってきた。

こういう偶然はおもしろい。
運命とか導きとか精神世界に住む人が好きそうな言葉で片付けたくはないのだけれど、何事にも「時」があるということはわかる。
ということで、今後はなるべく手作り石鹸を使っていこうと夫婦間で合意(たぶん)。



手造り工房KAZ
http://peacebeauty.web.fc2.com/soap/
牛の皮からできていない靴
牛の皮からできていない財布