てづくり味噌
妻のてづくり味噌がおいしくてびっくりした。味噌汁に使うとちょっと甘みが強いけれど、きゅうりにつけたり、和え物に合うし、味噌そのままで舐めてもおいしい。
妻のつくった食べ物には、何かしらのコメントを求められるのだけれど、誉めないと機嫌が悪くなるので困ることが少なくなかった。誉めるのが難しい料理にはコメントを求めないでほしいとずっと(こっそり)思っていた。近頃はそんな苦悩も減り、素直においしいと思える料理が増えたのは、妻の料理技術が上がってきただけでなく、僕の菜食化の進行と共に、食べることへの感じ方が変化したせいかもしれない。または、妻が僕の好みを把握しただけかもしれないし、把握は前からしていたけれど、前は好みに作ってあげようと言う気持ちが希薄だっただけなのかもしれない。
この味噌であれば本心から、今までの人生で食べた中で一番おいしい味噌だ、と言うことが出来て、嘘が苦手な僕にとっては、とてもとてもありがたい。