カルビーの苦悩



「さようならカルビー、もう買わないでしょう」と「http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20091212」に書いたばかりだったけれど、早速買ってしまった。



サンクスで買える「StyleONEうす塩味」と、セブンイレブンで買える「オリーブオイルポテトチップス」だ。


Style ONE
名称 :ポテトチップス
原材料:じゃがいも(遺伝子組換えでない)、植物油、食塩(波の華100%使用)、こんぶエキスパウダー
内容量:145g
製造者:カルビー株式会社
ここがおすすめ:国内産じゃyがいもを植物油で揚げ、うす塩味に仕上げました。

名称  :ポテトチップス
原材料名:じゃがいも(遺伝子組換えでない)、オリーブオイル、食塩(イタリア産天日塩100%使用)
内容量 :50g
製造者 :カルビー株式会社
丸ごとのじゃがいもを皮付きのまま超厚切りにスライスし、オリーブオイル100%を使って、低温でゆっくりじっくりフライした歯ごたえのある堅い食感のポテトチップスです。イタリアの天日塩を使用し、塩だけで味付けしました。じゃがいも本来のうまみを味わってみてください。 油分30%カット


メイン商品の「うす塩味」にはもともと「アミノ酸デキストリン酵母エキスパウダー」が使われていたものを、カルビーは数年前に材料を変えて使わなくなった。
しかし、今年また材料にアミノ酸を組み込んだ。
アミノ酸を目指す誰かがカルビーの中の人にいるのではないだろうか。しかし、消費者の舌がそれについていかなかったのではないだろうか。
今回の味のリニューアルで試食したであろう多くの人々の舌には、アミノ酸入りチップスのほうがおいしく感じられた。毎日毎日アミノ酸入りの食べ物を食べていたら、アミノ酸の入らない食べ物をおいしく感じることはできなくなるだろう。多くの日本人が、毎日毎日アミノ酸入り食品を食べている。「伝統の製法」と謳う煎餅や、「精進」と名付けた麩にさえアミノ酸を混ぜるようになってしまった。


今回紹介した二つの商品に、カルビーに残された良心を僕は感じた。間違えていなければ、それを裏切っているのは消費者だ。しかし、そういう消費者にしてきたという責任がカルビーにもある。
急な舵取りはきかないかもしれない。少しづつでも変わっていってほしい。

それとも、単に儲かればそれでいいのだろうか?