余市川下り(ツーリングガイド)

日帰り入院」、という言葉を最近は目にする。
日帰りでも「入院」と呼ぶのだから、日帰りでも「旅」と呼べるだろうか? 呼んだっていいじゃないか。
(日帰り入院なのか、通院なのか、は、病院のくれるレシートで判断する。)


日帰り旅をしてきた。
川遊びは車で移動することが多いのだけれど、今回は車を使わずに電車とバスの単独行。
一人で行動することと、車を使わないこと、それだけで「旅」をしている気分を味わえることがわかった。


(川遊びを始めた知人に、川くだりはこんなかんじ、と知らせるために記す)


朝8時家を出て、地下鉄で札幌駅へ。

艇はダッキー。空気を抜いて畳めば大きなカバンに入る。電車やバスで運べるフネ。
フネのバッグと、着替え等のザックの二つを背負って移動する。


札幌駅から然別駅へは電車で。
昔は時刻表(冊子)を読んで調べてそれが楽しかったものだけれど、今は簡単にネットで検索
携帯電話から見られる「ぴたのり」も便利。
便利ではあるけれど、楽しみが少し減ったような気もする。


小樽で乗換。


電車は二両編成だった。
いつもは空いているけれど、この日はニセコまで行くであろう観光客でやや混んでいた。(しかし全員座れる)
然別で下車して、川まで徒歩。然別駅はここ(グーグルマップ)。


小さな駅舎とは反対側の砂利道を100mほど歩くとT字砂利道に。
川の方向は草むら。
しかし、よく見ると獣道のような踏み跡があるのでさらにまっすぐ進む。


小さな河原に出た。駅から徒歩5分で着くのがありがたい。


河原の石が汚れていない。
汚い川の石はヌメヌメが乾いたものがこびりついていたりして汚い。
きれいな川の石は頬ずりしても快適。
この河原の石には頬ずりできた。


「河原の石」とだけ呼ぶのは申し訳ないくらいたくさんの種類の石がある。


川の中の石をひっくりかえすと楽しい。
トビケラ。顔の長いのと長くないのと。
種類が違うのかもしれない。
詳しいことはわからないけれど、虫は見ているだけで楽しい。


底がフエルトの靴を履くと、川の中でも滑らない。
しかし近頃は、フエルトではなくゴム底の川靴が主流らしい。
どちらにしても、滑らない靴が皮遊びには必須。
ちなみに、川くだりには足ひれは向かない。浅いところを歩いたりもするから。
登山用のウェイディングシューズ
は足首まで保護して沢を歩くのに便利だけれど、泳ぐのには不便。
ネオプレーン素材の足首まで隠す靴をおすすめしたい。
ネオプレーンの柔らかさが衝撃を吸収するし、保温効果もあり、さらに伸縮性能が良いので動きを邪魔しない。



持ち物。
・ライフジャケット。カウテールがあると泳ぐときにフネを引っ張れるので便利。胸にはナイフを装備。

・パドル。海用だけれど4分割なので電車移動には便利。ザックの中に収納可。
・ポンプ。旅には足踏み式のほうがいいかも。コンパクトなので。
・飲み物。今回は横着してペットボトルの茶。
カラビナ。沈しても荷物が流れないようにフネに固定するのに使う。
・着替え。防水バッグに入れる。
・防寒着。防水バッグに。
・食糧、防水バッグに。
・救急パック、防水バッグに。
・泊まりの場合はこれに、酒とテントと寝袋とマットが加わる。


おやつ


荷物をフネに載せる。



つづく ⇒http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20090927



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