赤い目のおひめさま


あらしのよるに」を紹介したhttp://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20081126へのコメント

絵本はわかりやすいですよね。以前みくしをやっていた際、
毛皮が大好きなお姫様が、彼女の親友のライオンを毛皮にされた時
悲しみで張り裂けそうになるというストーリーの絵本があり、それを
紹介したのですが、大反響でした。(ちょっとタイトルを忘れてしまった。)

ライオンの絵本はおそらく・・・
「赤い目のおひめさま 作・西村英恵 絵・いけだほなみ 文芸社」だと思います。

絵も内容も深いです。是非読んでください(^^)

Yes! 赤い目のおひめさま !! !!!

を読んで買い、子供に読んで聞かせた。

感想

・11歳・
「お父さんに革の靴は動物を殺しているって教えて、やめてもらおうと思った。」 
*彼女の父は僧籍にいるが平気で肉食する人。おしゃれさんで革製品も多数所持しているのだろう。仏教では殺生しないと前に彼女に教えたら、どうしてお父さんはお坊さんなのに肉を食べるんだろうと疑問を口にしていた。  牛の皮からできていない靴


・9歳・
「お姫様は王様からライオンをもらって仲良かったしょ。きれいになりたくて殺したウサギも仲良しのライオンも同じ動物だってわかってよかったと思う。」
 *殺された悲しさよりも、過ちに気付いて、しかも同じ過ちはもうしなくなった、という点を前向きに評価しているらしい。感傷的ではなく現実的で面白い感想。


・66歳・
「我がままに育ったお姫様の心に、ライオンが命を懸けて伝えたところに感動した。お姫様が我がままに育ったのは、王様とお后様の責任だと思う」
*職場の女性。自分が長女を大事にしすぎてしまったのと重なったのだという話から、彼女の身辺やこれまでのことなどを40分ほどヒアリングした。動物がどうとかは気にならなかったらしい。


・kawauso999・
「さびついた強欲とか、表現が直接的なのが気になって、話しに入り込むことができなかった。なんというか、登場人物の自然な感情が描写されているのではなく、著者が伝えたいメッセージを無理やり物語に埋め込んだという印象。好みの問題だろうけれど、良いも悪いも無く淡々と書かれた中に読者が自ら善悪やら肯定否定やらの感想を抱くような文章が好きなので、この本は、好きか嫌いかで2択するなら嫌い。しかし、おしゃれに興味を持つ少女が革やファー製品を欲しがる前に読ませるには、わかりやすく便利ではあると思う。欲望から毛皮を集めさせるのはもちろんどうかと思うが、個人の感情から毛皮職人に毛皮製作を禁じるのもまたワガママなんじゃないかと言いたい。実在の皮職人がこの本を読んだらなんと言うだろうか、それにも興味がある。」


・10歳・
「おしゃれすることと、動物を殺すことを較べたら、おしゃれは大事じゃないなーって思った。おしゃれな服とかファーとかって動物なの? 知らなかった。」


菜食者の本リンク


追記 2009/08/26
6歳はこの絵本を、親の知らぬ間にとても気に入っていたらしく、勉強机の棚に、表紙の絵がよく見えるように開いて立ててあるのを昨夜発見した。
絵本は何十冊もあるのに、飾る、なんてことをしたのはこの本が初めて。