いももち
- イモを茹でる
- 潰す
- でんぷん粉と混ぜて成形
- フライパンに油をひいて炒める
砂糖醤油をつけて食べる。
「おふくろのイモモチが食べたい」、と言いだした父のために、母が兄嫁から習ってきたイモモチを、今は僕の妻が子供たちに作って食べさせている。
こうやって何代も何代も続いていくのだろうか。
追記
・・・母にインタビューしたところ、事実は違った。僕の記憶が混同していたようだ。
イモモチの作り方はごく普通の北海道標準で、父が母の味としていたのは全く別の料理、キャベツの油炒めとのこと。
母が父の母にその作り方を聞きに行ったが、作り方なんかないんだ、ただ炒めただけなのだと教えられたそう。
父の母は仕事が忙しくて料理をほとんどしなかったので、母の味を知らずに育った父の心には、たまたま父の母がつくったキャベツ炒めと、それからレバーの醤油煮が心に残ったらしい。
料理をほとんどしなかった父の母の料理の腕は良いとは言えないものだったろうけれど、それを思い出として心に刻んだ少年、青年時代の、そして今も続いているであろうその父の心境を思うとき、僕が母親に抱く感情との大きな違いに驚く。
母がどのように工夫しても「これは違う」と、父が首を横に振った父の母のキャベツ、父の兄弟達を取材して再現するという試みも面白いかもしれない。