ルーカレー
「市販のベジ用ルゥも売ってるけど。。。ほら あれ あまり美味しくないでしょ?」と、ヘロヨン師匠が言っている。
http://blogs.yahoo.co.jp/heroyon3/53024359.html
同感。
僕がつくるカレーはたいてい、ホールのスパイスをメインにつかったもので、味も極めて僕好みに仕上がるので不満はない。無いのだけれど、たまに日本のルーカレーが食べたくなったりもする。
ルーカレーを自分でつくる気は全く無いので配偶者にお願いすると、ベジタリアン用のカレールーでカレーをつくってくれる。
つくってくれることには感謝するし子どもの頃から親しんで懐かしいルーカレーを食べられて嬉しいのだけれどhttp://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20070909でも書いたように味にイマイチ、コクというかパンチというか、押しが弱いというか、何かが足りない。
菜食主義について知らない人が、肉を入れない料理はおいしくないに違いないと思い込んでいたりするけれど、ベジタリアン向けのルーカレーを素直に作って食べさせたならその思い込みが間違いではないと確信することだろう、と、これは言い過ぎかもしれないけれど、とにかく何か足りない味にいつもちょっと物足りなさを感じていた。
先日実家で家族が、死肉脂入りの市販のルーカレーによる死肉入りの「普通の」カレーを食べていた。
子どもの頃だけでなく大人になってからも僕が大好きだったカレーライス。彼らの食べているそれを食べたいとは思わなかったけれど、配偶者がつくってくれるルーカレーを食べたくなって、甘えながらお願いしてみた。
その数日後、夕食にベジタリアン用のルーでつくってくれることになったのだけれど、その前にちょっとベースに一工夫させてと申請してみた。
「それなら自分でつくりな」と突き放された。
仕方が無いから自分で、
- クローブ、シナモン、クミンなど、ホールのスパイスを油でいためて香りを立たせて
- 生姜と玉葱も炒めて
- イモや椎茸などの具も炒めて
- ターメリック、オールスパイス、コリアンダーなど粉のスパイスも入れて炒めて、
- 水を入れてグツグツ茹でた。
男ならカレーはスパイスからつくるべしと密かに決めている僕は自分でルーをいれることに臆病で、ここから先はお願いとまた甘えて配偶者にお願いしたところ、快くルーを溶かして入れてくれた。
が、最後の味付けはお願いと渡され、醤油と砂糖と白胡椒で味の微調整はけっきょく僕がすることになった。
作業の擦り付け合いのような過程を経たけれど、良い言葉を選べば夫婦の共同作業または、うまく分業してできたと言ってもいい、動物性原材料不使用のルーカレーライスができあがり、そしてとてもおいしかった。