kawauso9992008-04-10

gooニュース
わが聖地・チベットの苦しみ:野口健(アルピニスト)(1)
2008年4月10日(木)14:43
http://news.goo.ne.jp/article/php/world/php-20080410-01.html

ニュース記事でリンク先はそのうち消えるだろう。まるまる転載は気が引けるので、一部を引用しよう。



野口 はっきりいえば、こうなるのは時間の問題だと思っていました。中国の警察が木の棒でチベット人を引っぱたく光景をよく見掛けましたから。
山際 日常的に、そういう行為をやっているのですか。
野口 そう、しかもそれはラサに限りません。浮浪者のような人が寝転がっているだけで殴る。それが常態化しているんです。

エベレストの比較的近くに、ネパールとの国境であるナンパ・ラ峠があります。チベット人はその峠を越えてネパールに入り、交易や巡礼をする。峠のネパール側にはシェルパ族の村があり、私がネパールに行ったときも牛に似たヤクという動物に品物を載せて、彼らはシェルパ族の村に行商に来ていました。
2006年10月13日、いつものように彼らがナンパ・ラ峠を越えようとしたとき、一行に向けて中国警備当局が銃を発射した。近くにいたヨーロッパの登山家が一部始終を撮影し、その映像がユーチューブを通じて世界に流れ、弾圧の現状が知られるところとなりました。
私も映像を見ましたが、ほんとうに驚きましたね。行列の先頭の人が撃たれて倒れたら、普通の人は逃げるでしょう。しかし、彼らはまったく動じない。さらにパーンと撃たれ、次の人が倒れても、整然と歩いている。チベット人の覚悟を見た気がしました。

当ブログにも日記あり⇒http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20061022
チベット問題がやっと日本でも注目され始めたけれど、これは今始まった問題ではない。
僕が13年前にチベットに行ったときにも、中国のやり様には憤りを感じた。




真相ははっきりわからない。にもかかわらず『朝日新聞』は、チベット人が中国警備隊に危害を加えようとしたから、正当防衛で撃った、と報道した。

「アサヒってる」という言葉があるくらいに偏向報道、というか虚偽の報道をする朝日、どんな人びとが購読しているんだろう?




じつは今年の春も、チベット側で清掃活動をする予定だったんです。ところがオリンピックの前だから、ゴミのあるところを写すな、と条件が付いた。

こんなところにも報道規制
事実を事実と知らせない体制内で、それを知らずに政府報道を信じて暮らす中国人がかわいそう。
かれらの認識する世界はあまりにも現実と離れている。
嘘で塗り固めた張子ではなく、もっと真実の部分に国家とか民族の誇りをもてるようになってほしい。





しかし、僕はその欲望と、現場を知ってしまった人間の思いのどちらを優先すべきか、自分に聞いたんです。そして、やはり後者を優先すべき、という答えが出た。いま発言しなければ、そのために僕は十字架を背負うことになるんです

野口健 かっこいい。



いちばん避けるべきは、無責任にオリンピックに参加すること。オリンピックを開催したため、新たな血が流れる可能性がある。そうなれば選手だって傷つきます。自分が金メダルを取ってもその後に血が流れれば、生涯、十字架を背負って生きなければならない。直接的ではないにせよ、そうすること自体が中国への「加担」ですから。

だからこそ、さまざまなかたちで声を上げていくことが大事。さもなければ物事は動かない。僕はそう思っているんです。

野口健公式Webサイト
http://www.noguchi-ken.com/