家のケーキ

kawauso9992007-10-20

先日、「車椅子の若者が山に行きたい、じゃあ連れて行こう」、と企画した人がいると聞き、4歳を連れて手伝いに行ってきた。

「THE WING OF EIEL」に詳しい。
http://pub.ne.jp/eiel/?daily_id=20071014


日ごろから鍛えているうちの4歳であれば自力で下山までを歩いてくれるだろう、足手まといにはならないだろうという予想はほぼ当たり、途中強風による寒さで疲れて熟睡(その間20分くらい抱っこ)したものの、寝た後は体力も回復してまたスタスタ歩いてくれた。


車椅子の女の子を山に連れて行ってあげたいという純粋な気持ちよりも、誰かを助けたり助けられたりする姿を我が子に見せたい、というのが僕の主な参加理由ではあったけれど、しかし参加するからにはしっかり役に立たなければならないと思っていた。
4歳が歩いてくれたので、父は交代での運び役として、役に立つことができた。


がんばって歩いている4歳の鼓舞に、ご褒美としてケーキをつくる約束をした。
子どもに喜んで欲しいという純粋な親心ではなくて、強風体験で山を嫌いにならないように、誉めと褒美で良い思いでとして刻んで山好きに育ててしまおうという下心から。


どんな形がいいかと聞くと歩きながらずっと考えて、もうすぐ到着という頃に「イエノカタチガイイ」と言った。形は別に何でもいいのだけれど、家だと大きいケーキになると思ったらしい。
夢が無く現実的な利益を先に考えるのは、僕に似たのだろうか。


牛乳も卵も使わないVeganケーキ、なんとなく家っぽくできたと思って出したら、横で見ていた7歳が片目のパンダと間違えた。首を左に傾けて写真を見るとそうも見えなくもない。、とうか、家にも見えなくも無いという形ではあったのだけれど、しかしこれでも4歳はとても喜んでくれた。


近頃仕事優先で子どもとの時間が少なく4歳が寂しがって父に懐かなくなっていたのだけれど、この山行で父子の絆がまた深まったように感じた。
足萎えの若者や発案者は手伝った我々に感謝の言葉をくれたけれど、久々の運動になり、良い景色を見て、子どもの情操教育にも効果的で、良いことをした気にもなれて、しかも父子の関係修復にもなって、こんなにも良いことずくめでこちらこそありがたい。

御輿に乗せるのは本来“御神体”であるが、まりやは確かに神の光を私達に取り次いでくれたと感じる。彼女の笑顔は参加者全てに特別な幸せをもたらした。素晴らしい一日だった。

というEIELさん(上記リンク)の言葉に共感する。




菜食者のケーキいろいろ ⇒http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20061202

山の写真 ⇒http://f.hatena.ne.jp/kawauso999/20071014110848
     ⇒http://f.hatena.ne.jp/kawauso999/20071014120338
     ⇒http://f.hatena.ne.jp/kawauso999/20071014122144
     ⇒http://f.hatena.ne.jp/kawauso999/20071014102007