イフタール

kawauso9992007-09-16

イスラム方式の断食を実践中。
日中は何も食べず何も飲まないというもの。
日中といっても日の出からではなく、曙から始まる。
16日の札幌では、3:27から17:46まで飲まず食わず。



友人家族(バングラデシュ人)が、イフタール*1に招待してくれた。
喉が渇き腹が減り、食べることを許される時間を心待ちに待つ。
これが大勢で一緒だと楽しい。
時間前には食べものをテーブルにセットし、時間が来たらおめでとうなどと言いながら食べる。
この前日友人家族は、夜中に起きることができなかったそうだ。夜中に起きなかったということは、断食前の食事スフールを食べ損ねたということ。前日の18時くらいの食事から飲まず食わず。これはきつい。お父さんお母さんは60歳代なのでなおさらきつかったことだろう。日没時間を今か今かと待つ。


おもしろいことに、ラマダーン料理はだいたい決まっていて、そのお決まり料理の中に動物はほとんど入っていないそうだ。どうしてなのか友人達は知らなかった。感謝、というところにこのラマダーンお決まり料理誕生秘話があるかもしれない。



ラマダーン中に信者がしなければいけないのは断食だけではない。
日中は性的交渉を行ってはいけないし、嘘や陰口もいけない、貧しいものへの喜捨の義務などいろいろな決まりことがある。
断食の飢えと渇きによって食べものがあることでさらにアッラーへの感謝を実感し、心と体をきれいにするのが目的。

だから本当はたぶん、一日の断食が明けたからといって、がっついて大量に食べるのは理想的でないのだろうと思う、もっとつつましく、清貧、といった感じで過ごすことをムハンマドさんは考えたのではないだろうか。

実際にはムスリム達にとって断食明けの食事イフタールは、家族や友人と一緒に豪華な食事をたっぷり食べる
ことが多いみたい。


やってみて感じるのは、断食自体は辛くないし、やる前に思っていたよりも楽なこと。
一番疲れるのは、日没後にがっつり食べた直後。横にならずにはいられない。
日中食べられない分を夜のうちに食べた貯めておかなければという、卑しい気持ちでついついたくさん食べてしまう。腹が減ってガツガツとよく噛まずに食べるのも大食いしてしまう一因だ。


今年のラマダン開始からまだ数日だけれど体に明らかな変化があった。
腹回りの脂肪増、屁がくさいの2点。
大食いしているのが要因だろう。


体も慣れてきたことだし、無理なく食事量を減らして、お祭りごととしてではなく、もう少しストイックな感じに、残りのラマダーン体験を移行していきたい。



ラマダーン ⇒http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20070913

*1:1日の断食明け、日没後の夕食