虫よけに毒薬は使いたくない

菜食主義者としてくらしていると、食べないだけではなく動物製品も使わないようにしたいと思えてきて、代替にプラスティック製品を使う是非はわからないまま、皮製品を生活から減らしている。
ネット上でベジタリアン嫌いの人がよく書くように、植物だって生きていて、人間が生きていくのに何の生き物も殺さないということはできない(バクテリアと水で生きるブレサリアンはインドにいるらしいが)。
全く何も殺さないことはできないけれど、できれば減らしていこうとしているのが菜食主義者だったりベジタリアンだったりするのだと思う。「植物を食べるより肉を食べるほうが(全体として生き物を)殺す数が少ないのだからベジタリアンは頭がおかしい。」という主張をたまにネットでみかけるが、これは事実を誤認している。日常で食卓にあがる肉片がどのように生産されているかをイメージできていないのだろう。

生き物をあまり多く殺さずに生きていきたいと考える時に困るのは、害虫の問題だ。ネズミやゴキブリや蚊など。幸い、北海道にはゴキブリがいない(一部例外を除く)。
蚊が腕に停まった時にも叩き潰さないベジタリアンは少なからずいるだろう。特に都会に住む動物愛護系のベジタリアンに多いのではないだろうか。

菜食を始めてから、あまり蚊に刺されなくなった。血がきれいになったのではないかと思う。周りの友人や家族が刺される中で  
・・・ 
書きかけだけど時間が無く日が経ってしまった。 放置しよう・・・・







国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20050603_1.html

虫よけ剤−子供への使用について−

目的

 虫刺され防止のため、直接肌に付ける「虫よけ剤」には忌避成分としてディートが配合されている。ディートは一般的には毒性が低いとされているが、まれに体への影響があると報告されている。しかし、日本で販売されている商品には、具体的な使用方法や使用量、使用上限量の表示がほとんどみられないので、商品中の忌避成分の量や使用時の肌への付着量、付着の様子などを調べた。また消費者アンケートとメーカー等への調査を行った。


結果


•消費者アンケートでは、約9割が「虫よけ剤」を使用した経験がある。また、子供については約6割が2歳未満から使用していたほか、屋外で遊ぶ際は9割以上が使用していた
医薬部外品のディート濃度は、銘柄間で差が大きく医薬品に近いものもあった。しかし、医薬部外品のほとんどにディート濃度を示す表示がなかった
•商品タイプで付着の様子に特徴があり、エアゾールタイプは付着効率が悪く、粒子も小さいため、吸入することが考えられた
•モニターテストの結果、使用量は人によって差があったため、付着ディート量がメーカーの想定値を下回る場合と、高い頻度で使い続けるときに注意が必要である場合も見られた
•パッケージに乳幼児、子供のイラストや、「赤ちゃん、乳幼児、小児にも安心」の表示があったが、メーカー等への調査では、乳幼児は「使用を控えた方がよい」との回答もみられた




消費者へのアドバイス


•特に乳幼児等は「虫よけ剤」を習慣的に使用するのではなく、必要な場合に限り使用する
•エアゾールタイプは付着効率が悪く粒子の吸入が考えられるので、子供への使用は一旦手にとるなどの工夫をしたほうがよい。また、テスト結果を参考にし、より安全に使用できるようタイプの特徴を考慮して選ぶとよい
•乳幼児にはより安全に使用するため、手や顔への使用を控えるとともに、長袖、長ズボンの着用などで露出部を少なくするなどの工夫も考える
医薬部外品のディートの濃度は銘柄による差があり、中には医薬品に近いものもみられたので、医薬部外品であっても医薬品と同様に使用量などの取扱いに注意しよう



業界への要望


•使用者や使用状況によって1回の使用量に大きな差がみられたが、商品には具体的な使用量等の表示がされていなかった。安全かつ有効な使用方法を明確に表示してほしい
•子供に対し安全に使用できるよう、使用方法の表示を明確にしてほしい。特に乳幼児に対して虫よけ剤を使用することの是非について十分検討の上、表示してほしい
•エアゾールタイプは、付着効率が悪く吸入すると思われることから子供への使用について再検討することを要望する
医薬部外品のディート濃度は差があるにもかかわらず、表示していないものがあるので表示を要望する。また、表示濃度の記載方法が異なっていたので、表示方法の統一を要望する




行政への要望


•特に、子供に使用した場合のディートの安全性について検討を要望する
•消費者がより安全に「虫よけ剤」を使用できるよう、使用方法、使用量及び使用上限量について具体的な表示をするよう指導を要望する
医薬部外品の「虫よけ剤」にディート濃度を表示するよう指導を要望するまた、ディート濃度の表示方法を統一するよう指導を要望する




要望先

厚生労働省 医薬食品局 安全対策課 審査管理課
日本家庭用殺虫剤工業会
日本大衆薬工業協会



業界の意見 −たしかな目 2005年9月号より−

大正製薬株式会社」、「和光堂株式会社」、「株式会社 池田模範堂

大正製薬株式会社」より

 虫よけ剤有効成分「ディート」に関して、弊社において安全性上の注意が必要であることは認識しており、使用上の注意及び適正な使用方法、特に小児への使用に関しては既に「保護者監督のもと使用させること」と製品に記載しております
 今のところ弊社「虫よけ剤」の副作用(有害作用)に関する事例報告はありませんが、カナダの情報や今回のテスト結果等を踏まえ、使用上の注意及び適正使用を促す表示の検討を行う所存です

大正製薬(株)広報室 副部長 黒澤明

和光堂株式会社」より
・安全かつ有効な使用方法の明記に関して 特に小児の場合、使用者によって体表面積に違いがあり、使用量を表記することによってかえって混乱を招くことが予想されます。一般的な塗り薬等も適量を塗布するという表現であることを考えると、現在の表記が望ましいと考えます。特に、弊社はティッシュタイプであり、現在の表記で問題はないと考えます。 ・子供に対する安全な使用方法の明記に関して アメリカ、カナダでの試験報告や決定事項を踏まえ、これまでの安全性情報等も再度確認し、小児に対するより適切な使用方法を継続して検討していきたいと考えます。 ・ディート濃度表示の徹底に関して 各製品は厚生労働省の承認を受けており、消費者は適切な使用方法を守ることで、期待する効果が得られ、心配なくお使いいただけるものと考えます。また、商品ごとに使用量と付着量が異なるため、薬液中のディート濃度を表記することによってかえって混乱を招くことが予想されます。
 このようなことから、医薬部外品に濃度表示を行う必要性は低いと考えます。
和光堂(株)品質保証部 部長 清水宣雄

「株式会社 池田模範堂」より

 虫よけ剤の子どもへの使用は、現在製品に記載されている注意事項を正しく守っていただければ、問題はないと考えております。
 実際に、弊社及び他社製品を含めて、これまでにディートが原因と考えられる重篤な副作用は起きていないのが現状です。虫よけ剤はツツガムシ病、日本脳炎マラリア西ナイル熱など生命にかかわる伝染病を回避するための手段として有効なものです。使用に対して必要以上に不安をあおり使用を制限してしまうと、逆に消費者の不利益につながりかねないと危ぐしています。しかしながら、虫よけ剤は人の体に直接使用するものであり、乱用・誤用はできる限り回避できるように表示などをくふうすべきと考えています。弊社と致しましては、今回の発表をしんしに受け止め、より安全に使用できる製品を提供するよう努力する所存です。

(株)池田模範堂 研究所 取締役研究所長 西井正廣

大正製薬株式会社」、「和光堂株式会社」、「株式会社 池田模範堂」への商品テスト部の見解

 今回のテストを通して、「虫よけ剤」が消費者の生活に浸透しており、比較的低年齢の子どもにも日常的に使用している様子が伺えました。また、使う人によってその使用量には大きな差があることがわかりました。
 業界では各社想定している使用量が大人と子どもで異なっていたり、乳幼児には使用しないほうが好ましいと考えているところもあるようですが、現状の表示からはわかりません。
 これらの結果を踏まえ、消費者が漠然とした不安感をもちながら使用していたり、逆に何の節度も持たず多用することのないように、適切な使用量を知ることのできる情報がぜひ必要と考えます。
 あわせて、使用を控えるべきことについても消費者へ注意喚起が行われるようお願いします。


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本件連絡先 商品テスト部
電話 042−758−3165


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