結婚披露宴の料理


結婚披露宴に出席した際、肉・魚・卵・乳とそれらを含む一切の食品を除いた献立で対応していただいた。かなり前から細かく打ち合わせをさせていただいていたのだけれど・・・

汁を一口飲んでみたところ・・・・、食べ慣れない味がした。一口、というか、ひと舐めくらいで、違和感に体が反応し飲むのをやめた。
普段は食べないけれど過去には食べたことがある味・・・・。でもなんの味かわからなかった。ここ数年は科学調味料もほとんど食べなくなってきているから、科学調味料の味なのかもしれない、と、とりあえず妻や娘や姪にもちょっと味見してもらってみた。「鰹じゃない?」というのが家族の答えだった。鰹ってこんな味だったのか、とずいぶん久しぶりの鰹の味に驚いた。
会場の人に、もしかして魚の出汁がはいっているということはないでしょうか、と控えめに質問してみたところ、しばらく経って戻ってきてから、見た目は同じ他の椀と取り替えてくれた。



他の料理は全て手が込んでいて、見た目も味もとても良かった。たくさんの人のために同時に料理を提供しなければいけない結婚披露宴で、菜食料理をたった一人のためにわざわざ用意していただき、とても感謝している。しかし、鰹に関しては、僕が味に気付かなければそのまま食べてしまっていたんだな、と思うと、実は他の料理にも気付かなかっただけで何か混ざっていたかもしれない・・・、とついつい懐疑的にもなってしまう。(タレなどは申し訳ないと思いつつもいちいち出汁は大丈夫ですよね?、などと確認させていただいていた。)


出汁くらいで何を神経質な、と考えられなくもないけれど、何年も気をつけて食べないでいたものを口にしてしまったことにはショックを感じる。夜の相手が実はニューハーフだと知ったらこんな気分かもしれない。


菜食者、結婚式(披露宴)に行く
Sentir La Saison