エビを食べるということ
マングローブの植林に心を砕く人たちがいる。
エコツアーで一般の人が行ったり、大企業が宣伝と社会貢献のためにやっていたり。
「東京海上日動」http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/society/environment/activity/mangrove.html
「前田建設」http://www.maeda.co.jp/culture_society/env/nature.html
「エコツアー・ドット・ジェイピー」http://www.eco-tour.jp/view.php?id=J0402010003
「ティエラデュネットキャンパス」http://www.te-campus.com/eco/index.html
海からの風や波から陸地を守り,陸からの土砂や汚水の流出を緩衝しています。そのマングローブ林が突然姿を消したため,各地で様々な問題が起きています。フィリピンやバングラディッシュでは台風の高波のために陸地に住む何万人もの人や家や家畜が失われています。また,数十km内陸まで海水が押し寄せるため,水田が塩にさらされてしまいます。一度海水をかぶった水田では数年間は稲が育ちません。今後は地球温暖化の影響で台風が大型化すると予測されており,ますます深刻な問題になっています。ベトナムでは海岸が浸食され,陸からの土砂や富栄養化した生活排水,エビ養殖池からの排水がそのまま海に流れ込んでいます。そのため沿岸海域の汚染が進み,沿岸部に生息する魚介類への影響が懸念されています。
そもそも,マングローブ林自体が多様な生き物の生息場となっていることが分かっているのです。マングローブ植物が太陽の光と無機栄養で作り出した葉や枝は有機物として林床に供給され,これが分解されて多くの生き物たちの餌となります。また,入り組んだ根っこの隙間は波の影響が緩和されるため,魚などの産卵場所や幼魚の生育場所,隠れ家となっています。マングローブ林がなくなるということは,これらの多様かつ陸上生態系には見られない生物たちが丸ごと全部なくなるということを意味します。
と、「国立環境研究所」にあった。
http://www.nies.go.jp/kanko/news/26/26-4/26-4-04.html
その重要なマングローブが消えてなくなっては困るので、植林してくれることはいいことなのだと思う。
ところで、「買う」ということが、その生産者を応援していることだという実感を持っている人は日本人の中に多いだろうか、少ないだろうか。
僕が「牛乳は飲まないし買わない」と言ったことに対して、「飲まないからといって命が救われるわけではないじゃないか」と反論した人があったけれど、彼は理解していなかっただろう。
僕が牛乳を買えば店頭の在庫が減る
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店では在庫を補充する
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牛乳の生産が必要となる
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牛の犠牲
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牛から排出されるメタンガスや糞尿による環境汚染
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牛の飼料としての穀物の浪費(牛が食わず人間が食べたほうが、穀物の消費がうんと少ない)
長期的に観ると、牛乳を買う人が減れば、牛乳の生産量も減る。
目先だけを見ると、「牛乳が余ると牛がかわいそう」となる。
マングローブの植林に貴重な時間を費やす良き人たちの中に、エビを食べる人と食べない人の割合はどのくらいだろう。
寿司を食べに行ってもエビは選ばない、蕎麦屋でもテンプラ蕎麦を注文しない、エビフライ定食は食べない、冷凍食品でもエビ入りは避ける、かっぱえびせんも買わない、と、こんなに簡単にエビの消費量は減る。
エビを買わない食べない
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エビの消費減
↓
エビの増産が止まり、減産
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養殖池のためのマングローブ消失がなくなる
結婚式をする人や宴会の幹事が調理側の人に、エビを使わない料理をお願いするという手もある。
ついでにフカヒレも使わないでとお願いしてもいいかもしれないし、もっと言って、肉と魚と牛乳と卵を使わない料理にしてもらってもいい。
結婚と言う祝いの席に動物の死体を出さない選択によって、血肉を隠された牛や豚の死体のコマギレや汁を食べさせることよりももっと、結婚にたいして真摯な姿を表明できるのではないだろうか。
例えばこんな料理 ⇒http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20080123
エビを食べない、という選択肢があるのです。
日本中の人が僕と同じ食生活を選んだなら、日本のエビ消費量はゼロ、輸入量もゼロになる。
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