閉じ込められている人を見ると悲しい

kawauso9992007-10-12

話がうまく通じなかったり自分の子どもの名前も忘れているような人もたくさん一緒に住んで、フロアの出口には鍵がかけれれていて外出もできない老人達の家がある。そこになるべく通うようにしているのは、配偶者の祖母がそこにいるから。


暑くも寒くもなく餓えもなく、清潔で平和な暮らしではあるけれど、そこに幸せはあるのだろうか?
唯一ともいえる楽しみであるはずの食べものは、いつも同じものでおいしくないと彼女は言う。
訪問するたびにひ孫の笑顔と何かおいしいものを持っていくのだけれど、それでは足りない気がしていた。


閉じ込められている人たちは、家に帰りたいと願っている。
http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20070719/




今回は車椅子対応のタクシーを予約し、すすきのの寿司屋に連れ出してみた。寿司が食べたいって言うから。連れ出すのは初めての試み。


今までどうして連れ出してあげなかったのだろう? 
こんなに簡単なことだったなんて知らなかった。


身内が閉じ込められている人がこれを読んだならば、ぜひ一度、外に連れ出し計画を検討してみてください。(閉じ込められている身内がいない人は、「ボランティア 外出 +住んでいる地域名」でググッてみてください。)

身内が死んだ後にその死体の横で、「ごめんねー、会いにこなくてごめんねー」、と鳴くのは、愚か者のすることだと僕は思うのです。死んでからじゃ遅いよ。


ちなみに僕は親切心や配偶者の祖母への親愛の情から彼女を喜ばせたいと思うのではなく、彼女への哀れみと、配偶者から感謝されるという打算と、こういう姿を子どもに見せることによる教育効果が主な目的であるので、「いい人」ではありません。しかもかかった費用以上のお金をおばさんからもらっちゃったし。しかし結果オーライ。


平岸ハイヤー株式会社の「ユニハイ」を利用した。とても親切でしかも安心料金。
http://www.hiragishi-hire.co.jp/ (⇒お知らせ⇒車種紹介⇒ユニハイ)
〒062-0932 札幌市豊平区平岸2条4丁目5-15
TEL 011-831-8111 / MAIL info@hiragishi-hire.co.jp
車椅子のまま1人と、さらに大人2人子ども1人を運んでくれた。
料金は小型ハイヤーと同じ、初乗り600円。